らいぶろちゃんねる

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127 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/05/18(火) 04:36:54 ID:QGfWudJ/0
1/5
今年の春から俺はアパートで一人暮らしを始めたんだが、これはその部屋のほんのりな話
オカ板を毎日のように見ている俺は、当然オカルトが大好きだ
大学へ進学して一人暮らしをすることが決まっていた俺は、以前から考えていた計画を実行した
「部屋を借りる時、何か曰く付きの物件に住む」 でも、これはそんなに簡単じゃなかった
普通に不動産屋に「何か曰くのある安い物件ありません?」なんて聞いても、答えてくれない
大手のよく名前を聞く不動産屋を諦めて、個人っていうのかな?小さい不動産屋を何件も回ったよ
それでようやく見つけたのが八王子にあるアパート
大学は渋谷だから親には何を考えているんだと言われたけど、適当な理由を付けて説得した
こうして俺は、念願の曰く付き物件へ入居することができたんだ

そのアパートの部屋は2DKで、玄関から入るとダイニングキッチンがあり、その奥に四畳半の和室、その和室の隣に六畳の和室がある
八王子の駅から遠い同じような間取りの家賃相場が大体6~9万円の中で、俺が借りた部屋の家賃はなんと1万8千円
家賃の話を聞いた時、俺は心から喜んだよ 「これは期待できる」ってね
そして、不動産屋のおじさんに連れられて実際に部屋を見に行った時、俺は期待通りの展開に思わず小躍りしそうになった
上に書いた間取りにある四畳半の和室と六畳の和室を区切る襖に、これでもかってくらい御札が貼り付けられていたんだ
この時に念を押されたのは、「六畳の部屋へは決して入らないこと」、「襖を開けるのはもちろん、御札も決して剥がさないこと」だった
これらの約束さえ守ってくれれば、特に危ないことなどは起こらないとのこと
残念なことと言えば、その部屋で何があったのか?約束を破るとどうなるのか?ということだけは教えてくれなかったことくらいだろう
何はともあれ、俺は喜んで契約を交わし、三月の中旬には荷物をそこへ運び込むことになった




128 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/05/18(火) 04:38:47 ID:QGfWudJ/0
2/5
そして荷物を運び込む当日、俺は引越しを手伝ってくれる友人A、Bと共にアパートへ到着
この2人の友人もオカルト好きであり、俺の話を聞いたら喜んで引越しを手伝ってくれたよ
2人とも実際の部屋の様子を見て大はしゃぎ、俺達は異常に高いテンションで荷物を運ぶ作業を続けた
それが終わったのは夕方の4時くらいかな? 少し疲れていたけど飯でも食いに行こうと近くのファミレスへ
その間中も「あの部屋何があったのかな?」等と部屋の話題ばかりだったね
札を剥がしてみようって意見もあったけど、俺はとりあえず経過を見たかったからその場は断った
そうやって話している内に今日中に帰る予定だったのを止め、今晩は部屋に皆で泊まろうということに
コンビニで食料等を買い込み、部屋でまた盛り上がるけど、さすがにその話題ばかりじゃ飽きてくる
電気もきてないからTVも見られないし、昼間の疲れもあってか俺達は多分22時くらいに皆寝てしまった

そして皆が寝静まった深夜、俺はある物音で目を覚ました
近くでガリガリ・・・ガリガリ・・・という音がする
寝惚けた頭で(何の音だろう・・・)と思ったが、自分がいる場所を思い出して一気に眠気が飛ぶ
(そうだ、俺は曰く付きの部屋にいる・・・ということは、この音は隣の部屋からだ!)
そう考えた俺は、部屋を隔てる御札がびっしりと貼られた襖へ近付く
ガリガリ・・・ガリガリ・・・やはり音は隣の部屋からだ
恐ろしというよりも、俺は興奮のためにブルブル震える
そして、AとBにもこれを知らせなければと思い、寝ている2人を叩き起こした




129 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/05/18(火) 04:40:16 ID:QGfWudJ/0
3/5
2人とも何事かと目を擦っていたが、隣の部屋から聞える音に気付くと途端に目を輝かせる
「おいおい、これって・・・」、「マジかよ、心霊体験とか初めてだぜ」2人は確かそんな感じのことを言っていたように思う
3人で襖の前に近付き、再び音が隣の部屋からすることを確認
そのうちにAが襖を開けようと言い出したが、俺とBは頑なに拒否 俺はオカルト好きではあるが、やはり怖い
そうしている間もガリガリ・・・という音は隣の部屋からし続けている
じゃあどうするんだよ、音だけ聞いているのか?と軽く言い合いになったが、そこでBが意見を提案した
「ベランダは部屋またいで繋がってるじゃん?3人で隣の部屋のベランダに面した窓から中を見てみよう」と
確かに、それならば何だか安全そうな気がする・・・とのことで、俺達は男3人で寄り添うようにベランダへ出る
でも、そこで3人とも腰を抜かしそうになったね 隣の部屋のベランダ側の窓にもびっしりと御札が貼られていたんだよ
雨風に晒されて風化した御札、そして最近貼ったような新しい御札、とにかく大量の御札がそこにあった
(てことはなにか?襖だけじゃなく、この窓も開けたらマズイってことじゃないのか?不動産屋のおっさん・・・言い忘れやがったな)
自分で望んで部屋を借りた癖に、俺は身勝手に不動産屋のおじさんに心の中で文句を言った気がする




130 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/05/18(火) 04:50:01 ID:H4fE9heM0
4/5
そして、ビクビクしながらも俺達は3人で隣の部屋の窓へ近付き、中をそっと覗き込んでみる
・・・何もない・・・
幽霊が畳か襖でも掻き毟っているのかと想像していたが、月明かりに照らされただけの暗い部屋には何もない
ただ、ガリガリ・・・という音だけが聞えるだけだった
「何も見えねぇぞ」、「音はするのにな」、「誰も何も見えないか?」俺達は口々に小さな声で呟く
安心したような、がっかりしたような・・・何だか白けた俺達は大きく息を吐き、ベランダに座り込む
「やっぱ札剥がしてみねぇ?」確かAはそう言ったと思う・・・その瞬間だった

突然、バンッ!と隣の部屋の窓が叩かれる音がして、俺達は弾かれたように一斉に窓の方へ目を向ける
そこには白いTシャツを着て、黒い髪を振り乱す上半身だけの女の姿があった
そして、真っ黒な穴だけの目を俺達の方へ向けながら狂った様に両手で窓をバンバンと叩き、「あぁぁっ、あぁぁぁっ」と低い唸り声を上げている
俺達は完全に腰が抜けてしまってその場から動くことができず、女からも目を逸らすことができない
その間も女は窓を叩き続けており、今にも窓が割れて、そこから出てきた女が俺達を襲うのではないかと思えた
どれくらい俺達は女を見ていたのか・・・突然、Bが立ち上がり、俺とAの顔を平手で引っ叩く
「おい!逃げるぞ!」Bの平手打ちとその言葉で俺とAもようやくハッしたように立ち上がって、3人で部屋から飛び出した
その後は急いで車に飛び乗って、夕方に食事をしたファミレスへ駆け込んだよ




131 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/05/18(火) 04:51:27 ID:H4fE9heM0
5/5
やがて朝になり、明るくなってから俺達はアパートの部屋に戻った
ベランダから隣の部屋を覗いてみたけど、そこに女の姿はなく、何事もなかったかのようだ
「ヤベェ!マジ怖かった!」、「あれ霊だよな?」喉元過ぎればだろうな、俺達は興奮して口々に昨日のことで盛り上がった
そして現在、俺はその部屋に住んでいる
ガリガリ・・・という音も1ヶ月経たない内に慣れ、今では音で目を覚ますこともない
ただ、夜のベランダだけは流石に怖くて出られない・・・1人でアレを見たら、きっと耐えられないだろうし
不動産屋に聞いたところ、今のところ約束を破って襖や窓を開けた人はいないそうだ
実際に御札を見て契約を止めたり、契約しても音を聞いたり、アレを見てすぐに引っ越してしまうとのこと
何があった部屋なのかは未だに教えてくれないため、俺とA、Bはそれを調べている途中だ
もし、身を守れるという絶対の保障があるのなら、いずれは襖も開けてみたい





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