らいぶろちゃんねる

「引退」は ちょっと長めの ログアウト
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【日記】(;゚×゚)っ□チラシの裏86枚目【雑談】
http://enif.mmobbs.com/test/read.cgi/livero/1252838381/692

692 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:09/10/04 03:44 ID:QVReZYsI0
もう1年以上前だろうか。
今のギルドの前に所属していたギルドに、入ったばかりの頃だった。

当時の俺は初心者をようやく抜け出した程度の中級者で、
ろくに狩り装備も持たないアサシンだった。
目立つものといえばたまたま自力入手してしまった天使HBだけ。
AGIとLUKが上がるしせっかく自分で出したものだから一生持っていようと思っていた。

基本プレイスタイルはひたすらソロ。パーティプレイに憧れはあったが、
「アサシンはソロ職」という話を転職してすぐに聞いてしまって不安になったのと、、
装備を持っていないという引け目から積極的になれなかった。
それでもどうしてもソロが寂しくなり、
メンバー募集していたギルドに飛び込んでみたって流れだ。


ギルメンは70台から80台メインがほとんど。
黙々とソロをしてるケミなんかもいたが、パーティ狩りも活発だった。

俺も公平圏の下限ラインに引っかかっていたので時々誘われることはあったんだが、
足手まといになって誘ってもらえなくなったらどうしようと不安で、断ってばかりいた。
なにしろみんないろんな狩場を知っていて、あちこち行って楽しんでるらしい。
それに引き換え、当時の俺は近場のソロばかりで
狩場のこともパーティプレイのこともろくな知識も無かった。

ソロで溜まった金で装備を買ってパーティに参加しようとは思ったが、
みんながあちこちの狩場にいくから、何から揃えればいいのかわからなかった。、
結局断りつづけてるうちに、みんなあまり俺を誘おうとしなくなった。



693 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:09/10/04 03:45 ID:QVReZYsI0
ある日、ギルドの♀プリ(以下プリ子)にペア狩りに誘われた。
ギルメンには人気があったが、あまり自分から話しかけたりしない人で、
俺の引っ込み思案もあってほとんど会話も無かった。
その人が、俺を唐突にペア狩りに誘ってきた。

プリとペアで狩るのは火力のある職ってイメージがあって、
特化武器なんて全然持ってない俺はすごく気が引けてしまった。
狩場で見かける同職はみんな、俺よりはるかに高いダメージを出してる。
自分の火力が乏しいことは自覚していた。

しかしプリ子は何故か狩りに行くと言って聞かない。
挙句、行き先を当時行ったことも無かったニブルに勝手に決めてしまった。
曰く、「たれ猫の材料が欲しい」とのこと。


結局断るくせに、声かけてもらえなくなったことに不安感じてた当時の俺は、
もう観念してプリの誘いを受けることにした。
そんなに強く誘うからにはお前にだって責任はあるんだぞ、と半ばキレていた。

しかし狩場についてからがっかりされるよりは最初に諦められたほうが楽なんで、
正直に装備が無いことを打ち明けた。
するとプリ子は少しの間無言になって、それから言った。
「頭のそれ、貸して」

なんだかよく分からず、俺は言われるままにプリ子に天使HBを渡した。
するとプリ子は「ちょっと待ってて」と言ってテレポ。
そして数分後戻ってきて、取引要請をしてきた。



694 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:09/10/04 03:46 ID:QVReZYsI0
DCTiジュル、イービルシフクロ、ピアレスキャップ、etc...
当時の俺でも、なかなか高級な装備であることはわかった。
「装備して、ほら行くよ」プリ子は言う。
一体この装備はどうしたのか、それから俺の天使HBを返して欲しい、
そう伝えると、プリ子はとんでもないことを口にした。

「売って装備買ってきたから」

たかがゲームでと笑われるかもしれないが、目の前が真っ暗になった。
自力で入手して、寂しいソロをずっと一緒にやってきた天使HB。
大事にしていることはギルチャでも話してたから、プリ子も知っていたはずだ。
それを断り無く売って、勝手に装備に変えられてしまった。


普通の人は怒るのかもしれないが、俺は呆気に取られてしまったのと、
この人なりに世話を焼いてくれたのかもしれないと思い、我慢した。

装備について(どうしてそういう装備が適してるのかとか)説明され、
よく分からなかったがとりあえず言われるままについて行き、たどり着いたニブル。
見たことのないMobばっかりで俺はパニクってたし全然余裕が無くて、
2回くらい死んだけど、狩り中は天使HBのことは忘れて楽しめた。

しばらく狩りをして溜まり場に戻って、悔しさがこみ上げてきた。
でもプリ子との狩りが楽しかったのも確かで、どうしたらいいか分からなくなり、
その日はすぐに落ちた。



695 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:09/10/04 03:47 ID:QVReZYsI0
結局それからしばらくニブルペア狩りに連行され続けた。
清算は一気にやると言われてドロップは全部預けてたが、
毎回狩り終わりのときに残りの黒猫人形の個数を聞いてた。
行くたびに残りが減っていくのが、いつのまにか楽しみになっていた。
それに、それまでの狩りで装備を間違えたりとかしまくった結果、
俺もようやく最初の日にプリ子に教わった装備の知識を理解できてきていた。
そういうこともあってニブルの狩りが楽しくなってきた頃、黒猫人形が300個に達した。

たれ猫が作れるくらい篭ったって自負もあってか、
ニブルでのペア狩りに自信が出てきて、今度からは自分からプリ子を誘ってみよう。
そんな決意をしたある日、プリ子のほうから先に俺に声をかけてきた。
「もうニブルはいいや。騎士団に行きたいからニブルの売上で装備買ってね」

俺は悲しくなった。
ニブルに通いつづけて一緒に目標をクリアして、
少し気心の知れた間柄になれたと勝手に思っていた。
それなのに、またプリは俺の気持ちなんかまるで無視して勝手に話を進めた。
ニブルに行こう、そう誘う気力はどこかに消えうせてしまった。

結局、よく命令を聞く家来くらいにしか思われていないのかもしれない。
そう思うと悲しさが悔しさに変わった。
強くなって見返してやろうと思い、言われたとおり騎士団装備を買った。
といっても基本はニブル用とそこまで違いはなかったので、少し楽だったが。

それからしばらく騎士団に通い、やっと深淵と戦うのが面白くなってきた頃、
プリ子がまたもや言った。
「騎士団は飽きたから時計3Fに行きたい」
その調子でプリ子は、あれが欲しいからあそこに行きたい、ここに行きたいと、
好き放題言いまくり、その度に俺の装備に口を出してきた。



697 名前:(○口○*)さん[sage 連投規制か…めんどくせぇ] 投稿日:09/10/04 04:03 ID:QVReZYsI0
ある日、リアルの事情でプリ子が休止することになった。
プリ子は「絶対すぐ戻ってくるから」と強く言い残し、ギルメンも名残を惜しんだ。
一方、俺は姫プリのお守りから脱した解放感で一杯だった。
なにしろ、やりたいことはいろいろあった。
ずっとご無沙汰だったニブルにも久々に行ってみたい。
それから、たまにはソロを黙々とやるのも悪くない。

とりあえず、ギルメンの♂プリ(以降プリ男)をニブルペアに誘った。
プリ男は快くOKしてくれ、いざ狩場。
しばらく狩をしていると、プリ男が突然言った。
「しかしお前も相方のプリ子さん休止しちゃって大変だな。寂しいだろ」

酷い勘違いもあったもんだと大笑いし、
ついうっかり居ないほうが気楽でいいなどと言ってしまった。
言ってから、プリ子はギルメンの間では人気があったことを思い出し、
不味かったと焦った。しかしプリ男は特に何も言わず、その話を終わりにした。


プリ男がギルメンに何か言ったらしく、
それからギルドではあまり俺にプリ子の話を振ることはなくなった。
が、それを除けば狩りに誘われたり、逆に俺から誘うこともあり、
以前よりずっとギルメンと交流ができるようになった。

ソロも、いつのまにか他の同職と比べて遜色ない強さを発揮できるようになっていた。
この時期の俺はROが楽しくて仕方なかった。

ある日、ギルマスが俺をサシで呼び出した。
ギルマスは「最近楽しそうだね」と、切り出した。
素直に俺が「楽しいですよ」と返すと、ギルマスは少し黙って、それから言った。
「プリ子さんのことだけど──」



698 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:09/10/04 04:04 ID:QVReZYsI0
話を聞き終わって、俺は完全に頭が真っ白になっていた。
ギルマスが語ったことは、俺を徹底的に打ちのめした。

「実は、▲▲君(俺)がつまらなそうにしてるから、
 皆になじめるように気遣ってあげてくれって、俺がプリ子さんに頼んだんだ」

「プリ子さん、『▲▲君をよろしく』って、
 休止の前に俺に言ってたよ」

ギルマスに対して、まともな返答が出来なかったのを覚えてる。
「え?」とか「そうなんですか」とかいった受け答えばかりで、
何を話せばいいか分からなかった。

「皆はこのこと知らないから。
 あと俺がしゃべったってプリ子さんにも言わないで。
 ただ、あの子のことは誤解しないで欲しい」

そう言ってマスターは俺をその場に置いて溜まり場に戻った。
俺は取り残されて、愕然としていた。

いつの間にか劣等感が無くなってた。
いつの間にかギルメンと自然に遊べるようになってた。
いつの間にかROが前よりずっと楽しくなってた。

その全部が、あの時プリ子が俺を狩りに誘ったときに始まってた。
姫プリのお守りだなんてどうして俺は思い上がっていたんだろう。
最初からお守りされてたのは俺のほうだったらしい。

恥ずかしかった。そして悔しかった。
何かしなければならないと思ったが、何をすればいいかわからなかった。
何より、プリ子が休止してることが、俺の気持ちを行き所の無いものにしていた。



699 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:09/10/04 04:05 ID:QVReZYsI0
それからまたしばらく経った。
相変わらずROは楽しかったけど、何か寂しいような気もしていた。

気がつけばBase98ももう終わりに近い。
数ヶ月前まで90台すら天の上の存在だった俺が、
もうじきオーラというところまでこぎつけていた。

そんなある日、ギルマスが俺の発光式をしようと言い始めた。
メンバーの日程の都合なんかもあって発光と同時は無理ってことになったが、
後日オーラ祝いの会を皆で開いてくれると言う。

人の好意を素直に受け止められるようにはなっていたので、
喜んで祝ってもらうことにした。
その何日か後に発光して、それからまた何日かして、発光式当日。

溜まり場ではなく、プロ西にあるベンチ。
いつか、プリの送別会を開いた場所だった。

お祝いの箱を開けて兜が出て、全員固唾を飲んでる中で鑑定したら工事帽。
枝を折ったら血騎士が出て立ち向かうもオーラ後初死亡。
そんな色々を楽しんでいると、ギルマスが「はいちょっと注目」と言った。

なんだろうと全員雑談を止め、ギルマスに注目した。
ギルマスは皆の注目を浴びながら、「よし、驚けよ」と言うと/くすくすエモを出した。
次の瞬間、チャット窓の一番下に、
『ギルドメンバー プリ子 さんがログインしました。』

それから2秒くらいして、目の前にはプリ子が立っていた。

「みんな久しぶり」
感激してるのか淡々としてるのかわからない相変わらずの口調でプリ子が言った。
「▲▲君おめでとう」

俺が突然の事態に戸惑っていると、プリ子は続けて取引要請を出してきた。
「これ、お祝い」



700 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:09/10/04 04:06 ID:QVReZYsI0
ようやく少し落ち着いて、
何ヶ月も前にログアウトしてそのままずっと休止していたくせに、
お祝いになるようなもの持ってるのか?
まさか休止のときに皆に餞別に貰ったものそのままよこすんじゃ……。
そんなことを考えながら取引要請を承諾。
取引窓に置かれたものは。

天使のヘアバンド

「本当に売ったと思ってた?」
プリ子はそう言いながら取引を確定させた。
俺はせっかく落ち着いたつもりだったのに、また困惑しながらOK、trade。

+4 天使のヘアバンド 1 個獲得

『本当に売ったと思ってた?』だって?
じゃあこれは俺が自力で出した、あの天使HBなのか?

「いいタイミングで返せてよかった。
 一人前になったら返そうって思ってて、そのうちに休止しちゃって」
そう言って、/e11エモ。
なんだかもう、いろいろと驚かされすぎてしまった。
ギルマスから事実を聞いて、ようやく俺は自立したと自分では思っていた。
でも、それでも結局はまだプリ子の掌の上だったらしい。
ただ、呆然とした頭でも、言うべき言葉がたった1つなのはわかった。

「──ありがとう」



というところで目がさめた。当然俺に相方なんていない。
今日もソロ狩り行ってくる。



704 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:09/10/04 06:32 ID:noESOisW0
イイハナシダナー・・・ぼっちは所詮ぼっちとうことを思い知らされた。
俺も早朝狩りいってくるかな・・・


705 名前:(○口○*)さん[sage] 投稿日:09/10/04 08:21 ID:qlJzOvuN0
懐かしいコピペだw




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